こんにちは!
いくたつです。
直近のコロナウイルスで行動が制限され、
リモートワークの普及に伴って
今住んでいる場所と異なる、自然豊かな環境での2拠点生活や、
多拠点生活を検討している人もいるのではないでしょうか?
実際、2020年2月に政府が
20~59歳の東京圏(東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県)在住者に向けて行った
「東京圏以外の地域(地方圏)での暮らしに対する意識・行動調査」では、
・東京圏在住者の49.8%が「地方暮らし」に関心を持っている
・地方圏出身者に限れば6割強が関心を持っており、東京圏出身者よりも高い
・若い方が「地方暮らし」への関心が高い傾向が見られる
出典:内閣官房 まち・ひと・しごと創生本部事務局 東京圏以外の地域(地方圏)での暮らし」に対する意識・行動調査
といった結果が得られています。
私も都内在住、地方出身なので、この気持ちは非常に共感できる内容ですね。
でも2拠点をもつってお金もかかることなので、
最適な物件探しは意外と難しいですよね。
そこで今回は2拠点生活・多拠点生活を検討しているデュアラー向けに
最適な物件の探し方やおすすめのサービスについて紹介していきましょう。
この記事では次の3点について紹介しています。
一口に物件探しといっても
賃貸や購入といった住居形態によって
その後のデュアラー生活が大きく代わるといっても過言ではありません。
自分の目的や予算を考慮しつつ、
最適な住居形態を考えていきましょう。
2拠点目は賃貸?それとも購入?
気軽に始めるなら「賃貸」
2拠点目に関わらず、住居形態を決めるのに
この2つはよく比較されますが、
2拠点目を考える上でも一長一短。
どちらも良い点・悪い点があります。
具体的なそれぞれのメリットとデメリットについて考えてみましょう。
賃貸の特徴は次の通り。
賃貸の場合は、
最低限の大きさのアパートで週末だけ暮らしたり、
子どもが大きくなるまで期間限定で借りる等、
ライフスタイルに合わせつつコストを抑えて気軽に始められます。
また、移住先が自分のイメージと異なっていても
すぐにやり直しがきくので安心です。
一方、購入の特徴は次の通り。
購入の場合は、古民家や空き家といった幅も広く、
それに付随した自治体支援の幅も広いので、
本格的にその地に住むことを検討されている場合は購入がいいでしょう。
もしこれからデュアラー生活を始めたいと思っている方は、
気軽に始められる賃貸や
この後紹介する、コリビングサービス
をベースに検討する方が良いでしょう。
また、自治体によっては
お試しで移住希望者用の住宅などを
準備している場合もありますので、
そういったものを利用ながら暮らしやすいかどうかを
確認するのも良いでしょう。
では、次におすすめの住居とその検索方法を見ていきましょう。
2拠点目を探すのにおすすめの住居と物件検索サイト
田舎暮らしのといえば古民家!
わざわざ地方に住むのであれば、
良材を使ってどことなく懐かしいような郷愁を感じる、
伝統的な古民家に魅力を感じる人は多いのではないでしょうか。
大きな梁を眺めながら囲炉裏を囲んだり、
縁側でのんびりしつつ緑豊かな庭園で土いじりをするなど、
まさに都心とは全く異なる2拠点目の醍醐味かもしれません。
一方で古民家は構造面や劣化が心配という方は、
古民家鑑定がきちんとなされた物件を検索するのがおすすめです。
古民家住まいる
古民家に住みたい方と
古民家の住まい手を探す不動産業者を結びつけるサイトで、
古民家に特化した不動産物件を紹介しています。
古民家鑑定がきちんとなされた物件が紹介されており、
購入前・購入後もしっかりとしたメンテナンスやサポートが受けられるのが特長です。
古民家信頼のブランド「古民家再生総合調査報告書」もしくは「木造住宅簡易鑑定書」*付の物件になります。調査・鑑定がおこなわれていない物件は、購入の際実施することになります。古民家の購入前に、どんな工事が必要かが分かるので、より安心して予算を考慮した物件選びが出来ます。
出典:古民家住まいる
古民家というと耐震性や床下の状態等、不安になる面がありますが、
専門家がコンディションをしっかり確認してからであれば
より安心して物件選びが出来ますね。
住んでからの負担を減らすリフォーム・リノベーション物件
物件によっては住んでみたら後から修繕が必要だったり、
手を加えないといけないところが多かったりします。
そこで
リフォーム・リノベーション済み
の物件を探すのも手です。
大手の物件サイトでも
リノベーション物件を扱っているので探してみてください。
自分で作り上げていくなら掘り出し物も多い空き家物件!
近年空き家問題が深刻化している背景もあり、
立派な物件でも
タダ同然で売り出されている物件もあります。
人が住んでいないと家の傷みが進んでいることも多いので、
購入後の改修が必要になってくる場合もあります。
しかし、多くの自治体が
空き家改修に補助金
を出している場合も多く、
多少コストがかかっても理想の拠点を
自ら作っていくというのはモチベーションが上がるのではないでしょうか。
もし空き家に興味がある方は以下で検索するのがおすすめです。
空き家ゲートウェイ
所有者が手放したいけど値段が付かない、売れない物件を
100均(100円、100万円)物件と呼んで紹介しています。
何より100円で家が買えるというのが衝撃的ですね。
購入後の設備改修やDIYの方法をプロに相談もできたり、
各物件の活用アイデアが紹介されていたりと非常に特徴的です。
空き家バンク
多くの地方の自治体では
移住希望者向けにポータルサイトを作っています。
各自治体で空き家の所有者からの情報を登録し、
UIJターン希望者や移住希望者向けに情報発信しています。
全国一律で検索が行えるのではなく、
各自治体単位での空き家情報となりますので、
具体的な移住候補地が決まっている場合は検索が有効だと思います。
出典:南房総市空き家バンク
定額で住み放題、住居のサブスク「コリビングサービス」
人気のコリビングサービス比較
賃貸、購入と見てきましたが、
もう一つの新しい拠点の持ち方として
サブスク型のコリビングサービスが注目されています。
コリビングってなんて聞いたことない!
って方もいらっしゃるかもしれませんが、
下記のような居住空間を指します。
Coliving(コリビング)は、交流やコミュニティを重視した共有居住空間です。単に住居をシェアするだけでなく、職住近接の生活のなかで、新しいビジネスプロジェクトを始めたり、外から人を招いて出会いを生み出したりと、風通しの良いコミュニティが生まれやすい環境です。
出典:HafH
住居を所有しようとすると
賃貸であれば敷金・礼金、
購入であれば物件費用といった初期費用がかかります。
また、水道・ガスといったライフラインの契約や
ネット環境の準備、
定期的な管理が必要だったりと色々と準備と維持に時間がとられがちです。
一方でコリビングサービスを利用すれば
そういった費用は一切かからず、
毎月定額料金のみでいろんなところに住むことも可能です。
その中でも全国展開を行っている人気の2社を見てみようと思います。
ADDressもHafHもサービス開始は2019年4月〜
どちらの始まりもクラウドファンディングサイトからという類似した形でスタートしましたが
それぞれのフィロソフィーや中身は大きく異なります。
では、それぞれについて見ていきましょう。
二親等以内・パートナーは追加費用なしで利用可能な「Address」
社長の佐別当さんは一般社団法人シェアリングエコノミー協会の立ち上げにも携わってる方で
「観光」ではなくその地域に「帰属」する「関係人口」を増やすことで
地方と都市の人口をシェアし、
全国に分散型のコミュニティを創りたいとの
目標を掲げて開始したサービス です。
拠点数 | 国内124拠点(2021年2月2日時点) |
月額料金 | ¥44,000(税込) ✔️契約者様と同伴であれば、二親等、固定のパートナー1名まで追加費用なしで利用可能 ✔️保証金、敷金礼金なし ✔️電気代・ガス料金・水道代・ネット回線料金はすべて月額料金に含まれている |
お部屋のタイプ | 個室がメイン |
最低契約期間 | 3ヶ月 ※契約から1週間以内は無料で解約可能 |
それでは良いところと悪いところを見てみましょう。
- 同伴者も無料で滞在可能なので、パートナー・ファミリーで使える
- 個室メインなのでプライバシーに配慮
- 家守さんが在中しているので、初めての土地でも安心
- 部屋が広く、きれい
- 予約について、1拠点に対して同時に予約できる最長は7日間。
- 一度に予約できる最大日数は14日間まで。
- 掃除は自分で行う
一番の特長は、家族やパートナーとの使用なら同伴者の料金がいらないというところですね。
拠点については、温泉付きの家もあったり、とてもきれいで居心地が良さそうです。
また、どういった拠点があるかだけでなく、
会員でなくても部屋の予約の空き状況を見ることができます。
以上の特徴から、
- 個室で過ごしたい方
- 家族・パートナーといった、一緒に行く人と楽しく過ごしたい場合
は、ADDressを利用してみるのが良いのではないでしょうか。
国内外の拠点を選べる「HafH」
旅をするように暮らす人を「風のように生きる人」、
土地に根ざして生きる人を「土のように生きる人」と例え、
風と土が出会うところに新しい生き方や
新たな風土が生まれることを提案しているサービスです。
拠点数 | 国内外535拠点(2021年1月27日現在) 国内:329拠点、海外:206拠点 |
月額料金 | ¥3,000〜¥82000(全て税込) ✔️保証金、敷金礼金なし ✔️電気代・ガス料金・水道代・Free Wi-Fi、ネット回線料金はすべて月額料金に含まれている ✔️ワーキングスペースあり 出典:HafH |
お部屋のタイプ | ドミトリータイプが中心 ※独自のポイント制度HafHコインを使用することで個室にアップグレードして利用可 |
最低契約期間 | 1ヶ月 ※使用しない月はおやすみHafH(休会)も選択可能 プランの変更は、変更希望月の前月末日24時まで可能。変更は月1 回のみ 登録初月は課金が発生しないが、登録月及び翌月中の解約・低価格プランへの変更はできない |
それでは良いところと悪いところを見てみましょう。
- 拠点数が多く、月額定額で世界中に住める
- 使用頻度に応じて臨機応変にプランの変更が可能
- ワーキングスペースが用意されているので仕事しやすい
- 利用者同士の交流ができる
- 同伴者は人数に応じて追加料金が必要
- 1ヶ月プランを使うと2拠点目としては割高
- ドミトリー中心なので個室を使いたい場合、アップグレードが必要
- 予約が即時ではなく確定まで時間がかかる
一番の特長は、とにかく拠点数が多いというところですね。
拠点については、どこもワーキングスペースがしっかりしているので、
こんなところで生活しながら仕事したい!
と思うような物件ばかりです。
地図検索もできるので、行きたい場所に合わせて拠点を検索することができます。
以上の特徴から、
- 拠点先で新たな交流を中心に考えている人
- 単身でアドレスホッパーに近い生活をしてみたい場合
は、HafHを利用してみるのが良いのではないでしょうか。
まとめ
今回は、2拠点生活に最適な住居形態について紹介しました。
購入・賃貸・コリビングサービスと見てみましたが、
これから2拠点、多拠点を考えている人は、
出来るだけ情報収集はした方がいいですが、
住んでみないとその土地の良し悪しはわからないというのが、実情だと思います。
そういった意味で、
まずは手軽に始められる賃貸、またはコリビングサービスを中心に検討するのが良いと思います。
では最後に、賃貸とコリビングサービスはどちらにすれば良いのかですが、
こちらはこれまでのメリット・デメリットに加え、
どのような生活を送りたいか目的によって異なると思います。
賃貸から始めるのにおすすめな人は
- じっくり固定の趣味(農業やサーフィン、DIYなど)を楽しみたい
- 今の自宅からの移動時間を含めて拠点を設定したい
- 移動先での交流を強く求めていない
といった目的の人です。
コリビングサービスのように拠点が予め決まっておらず、
拠点先に荷物も置いておけるので、
賃貸を検討するのがいいのではないでしょうか。
一方、コリビングサービスから始めるのにおすすめな人は
- 1箇所ではなく、多拠点にいろいろなところに行きたい
- 移動先でも地域の人や宿泊者と交流したい
- 様々な雰囲気の中で生活・仕事をしたい
といった目的の人です。
上記のような方は、
いろいろな土地・住まいを試せるコリビングサービスで
その土地ごとの雰囲気の違いを楽しむのが良いのではないでしょうか。
いかがでしょうか?
拠点を複数もつことはご自身の価値観が多様になったり、
結果、幸福度の上昇に寄与すると思いますので、
是非検討してみてください!
ではまた!
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